プミピキ警察24時～　Father’s Day-2019/06/16(日)その１〜その９

プミピキ警察24時～　Father’s Day その１

ここは上野のどこかにあるプミピキ署
シンコ署長はいつものようにプミ巡査長、ピキ巡査と今日の打ち合わせをしていた
「今日は父の日でデパートはいつもよりお客さんは多めです　動物園では上野のアイドルが誕生日を迎えて最初の日曜日です　上野のアイドルのお母さんも美パンで人気あるのよ
ｳﾌﾌ 今日はデパートや動物園は人が多くて、スリや置き引きなどが出やすいのでパトロールをしっかりたのみますよ」
「あいっ、ﾋﾟｼｲｨｨ」
「ﾋﾟｷｰ（了解しました　ﾋﾟｼｲｨｨ）」
「あのー、署長」
プミは署長に尋ねた
「なんですか？」
「今日は父の日なので、今夜は家に帰っていいでしゅか？　明日の朝には戻りましゅから」
「いいわよ、親孝行してらっしゃい　ﾊﾞｷｯ」
「あいっ　ありがとうございましゅ」
「ﾋﾟｷｰ（ちゃんとお父さんにプレゼント買ってあげるんでしゅよ）」
こうしてプミとピキはいつものようにパトロールに出かけた
パトロールをしながらデパートの前に着いた
「むむっ、なにやらあやしいでしゅ　ちちくさいでしゅ」
「ﾋﾟｷｰ（それを言うなら父の日でしゅ）」
二人はデパートの中に入り父の日ギフトコーナーに向かった
「あそこに店員さんがいましゅがきょたいで、なんか変なパンダの柄のエプロンをしてましゅね」
「ﾋﾟｷｰ（あのエプロンの柄、ちまたでうわさのいなしゃんていうパンダじゃないでしゅか？）」
「いらっしゃいませ　ﾆｺﾆｺ」
きょたいの店員は二人に話しかけてきた
「でかっ」
「ﾋﾟｷｰ（シーッでしゅ）」
「なにかおさがしかしら？」
「あの、父の日のプレゼントでしゅが何がいいでしゅかね」
「ﾋﾟｷｰ」
「そうねえ」

プミピキ警察24時～Father’s Day その2

二人は店員のアドバイスでハンカチを選んだ
プミは水色、ビキはベージュのハンカチだった
「はあい、これとこれね　今日はお父さんのお名前をサービスで刺繍しますよ　この紙にお名前書いてね」
ピキは紙に「永明」と書いた
「えーと、えーと」
「ﾋﾟｷｰ（どうしたんでしゅか？　せんぱい）」
「とーしゃんの名前、なんだったけ　漢字で書くと」
「あらあら思い出せないの？　そしたらパパやおとうさんて刺繍にする？」
「ううん、ピキしゃんみたいにちゃんと漢字にしましゅ」
負けず嫌いのプミである
「えーとたしか名前はリーで、漢字だと力　そのあとなんだっけ」
「ﾋﾟｷｰ（もしかして力男さんとか？）」
「そう、それでしゅ　たぶん」
プミは紙に「力男」と書いてきょたいの店員に渡した
「はあい、ベージュのハンカチは永明さん、水色のハンカチは力男んね　30分くらいかかるから他のフロア回ってきてもいいわよ　そういえば、屋上でパンダが来て踊るとか言ってたわ　今なら間に合うわよ」
「あい、いってみましゅ」
「ﾋﾟｷｰ（またあとできましゅ）」
二人は屋上に向かった
もうすぐイベントが始まるところで、たくさんの人が並んでいた