プミピキ警察24時~Father’s Day その6
「ピキー(あ、そうだ ハンカチ)」
「そうでちた 出来上がってる頃でしゅね」
「ピキー(パパに渡したいものがあるの ここで待ってて)」
「ん、わかった」
二人はハンカチを受け取りに父の日コーナーに戻った
「はい、これね 確認してね」
きょたいの店員は二人にそれぞれのハンカチを見せた
「あい、これでしゅ」
「ピキー(ありがとうございましゅ)」
それぞれラッピングしてもらい、二人は屋上に戻った ピキはハンカチ代は問題なく払えたが、プミは母親から前借りしたのであった
「ピキー(パパ、これ父の日のプレゼント)」
ピキは綺麗にラッピングされたハンカチの包みを永明に渡した
「ありがとう どれどれ 名前が入ってる 大事に使うよ」
「パパ、良かったじゃない」
結が言った
「ピキー(今夜はどうするの?)」
「ママ達が待ってるから家に帰らなきゃならないんだ トンボ帰りですまない」
「ピキー(ううん、少しの時間でも会いに来てくれて嬉しかったよ パパにプレゼントも渡せたし)」
「また休暇取れたら帰ってきてね」
「ピキー(うん、結ねえ)」
「プミちゃんもまた遊びにおいで 待っとるで」
永明はプミに言った
「あいっ」
「あ、そうだシンちゃ…いやシンコ署長によろしく伝えておいてな それからそろそろ気持ちに気づいてあげなさいと俺が言ってたというといて」
「ピキー(またパパのお節介が始まった クスッ)」
「なんかよくわからないけど伝えておきましゅ」
こうして永明と結は白浜に帰って行った
プミピキ警察24時~Father’s Day その7
「ピキしゃんのお父しゃん、ダンスが上手でちたね」
「ピキー(昔、土曜日の夜はディスコでフィーバーしていたそうでしゅ)」
「デスコ? フィーバー?」
プミにはなんのことやらさっぱりわからなかった
「ピキー(せんぱいもそろそろおうちに帰ったほうがいいでしゅよ 私は署に戻るだけでしゅから)」
「あ、うん じゃあまた明日でしゅ」
「ピキー(お父さんにお礼を言うんでしゅよ)」
「うん、わかってましゅよ」
プミはピキと別れた後、そのまま家に向かった
前回の帰宅の時に夕食のカレーのニンジンを残したことで父親に叱られたので、家に帰るのは正直気が重かった
しかし、父の日に帰宅しないとバキムシャ攻撃をすると母親に言われて渋々帰ることにしたのだ
「かあしゃん、怒るとシンゴジラだし ブツブツ」
重い足取りで家に着いた
「ただいまぁ」
「おかえりプミ」
母親が出迎えてくれた
「とうしゃんは?」
「今日も仕事と言ってたわね もうすぐ帰ってくるわよ バキッ」
「うん、これ プレゼント」
「あら、買ったのね 父さん喜ぶわよ」
二人で夕食の準備をしていると父親が帰ってきた
「ただいま エッホエッホ」
「おかえりなさい プミが来てるわよ」
「そうか 先に風呂に入ってくる」
「はあい」
長編ありがとうございましゅ