プミピキ警察24時~新しい車両 その6
モジャは尋ねた
「マドモワゼル達、今は仕事中かい?」
「あいっ、さっきまで自転車屋さんで新しい車両を選んでたんでしゅよ プミー」
「ピキー(少し休憩してまたパトロールに戻りましゅ)」
「そうなんだ 新しい自転車になるんだね いいね」
「自転車じゃなくて、特別車両なんでしゅよ プミー」
「あ、そうだ ちょっとまってね」
モジャはリュックの中からマカロンを出した
「ちょうど2個あったから君たちにあげるよ どうぞ」
「ありがとシャンでしゅ ワーイ」
「ピキー(ありがとう でもモジャ君のマカロンは?」
「ボクはいいんだよ 君たちが喜んでくれたらそれが最高のご馳走さ」
さすがフランスの男である
ピキは自分のおまんじゅうをモジャに渡した
「ピキー(これ、よかったらどうぞ おまんじゅうていう日本のスイーツでしゅ)」
「ありがとう でも君の分がなくなってしまうんじゃ」
「ピキー(大丈夫でしゅ 先輩と半分こして食べましゅから ね、先輩)」
「あいっ、ピキしゃんと半分こしましゅ」
プミは潰れたおまんじゅうの半分をピキ渡した
「ピキー(中々独創的な形でしゅ モグモグ)」
「あんこの部分、ピキしゃんが多いかも ボソ」
「おまじゅうっていうんだ おいしいね モグモグ」
その時、プミのスマホが鳴った 署長からだった
「あんたたち、今どこにいるの? ペキッ」
プミピキ警察24時~その7
「あ、署長 今少し休憩中でしゅ モジャ君も一緒でしゅ」
署長は言った
「モジャって? あ、ユアンメンね わかったわ あなた達はこれからユアンメンの警護をしてホテルまでちゃんと送りなさい いいわね?」
「あいっ、わかりまちた ピシイィィ」
「ピキー(了解でしゅ ピシイィィ)」
実は署長にはモジャの母親のファンファンから連絡があり、独り立ちしたこと、日本に行かせたことを聞いていたのだった
「ファンファンも思い切ったことをしたものね でもユアンメンにとってもいい経験になると思うわ オチャズズ」
連絡が終わったあと、署長はお茶を飲みながらつぶやいた おまんじゅうは3箱目に突入していた
「このおまんじゅう、一個が小さいのよね モグモグ そうだ自転車屋さんに電話しておかなきゃ」
署長はプミとピキが行った自転車店に電話をかけた
「あ、もしもしプミピキ署の署長のシンコです 注文した2台の自転車のカスタマイズですが…」
「そういうわけで、これからモジャ君の警護をすることになりまちた よろしくでしゅ ピシイィィ」
「ピキー(私たちがあなたを守りますからご安心くだしゃい ピシイィィ)」
「ありがとう かわいいマドモアゼルたちに警護してもらえるなんて光栄だね」
やっぱりフランスの男はちがうのである
ベンチでしょげていたモジャもすっかり元気になった
「これから予定とかありましゅか?」
「シンジュクのロボットレストランてところを予約してるけど、まだ時間があるからアキハバラのオタクっていうのを見てみたいんだ」
「ピキー(マニアックなところばかりでしゅね)」
「ネットで調べたんだよ」
「じゃあ、秋葉原にレッツゴーでしゅ」
3人は秋葉原に向かい、モジャの警護をしつついろんな所に付き添った そして無事にホテルまで送り届けた
「メルシー、今度はフランスにも遊びにきてね」
「あいっ」
「ピキー(はい、ありがとう)」
その後モジャは中国に向かい、祖父母に会いに行った