プミピキ警察24時～新しい車両　その４〜その８-2019/09/26(木)

プミピキ警察24時～その８

数日後、シンコ署長はプミとピキに言った
「自転車店から連絡があって、カスタマイズした車両が届いたそうです　受け取りに行ってきてね　ｵﾁｬｽﾞｽﾞ」
「あいっ、いってきます」
「ﾋﾟｷｰ（いってきます）」
プミは署長の口元を見た
「今日は何もないわよ」
「なんだ、ないんでしゅか　ﾌﾟﾐｰ」

二人は自転車店に着いた またもや巨体の店員が二人を迎えた
「はい、自転車できてるわよ　あの後署長さんから電話がきてね、チェーンカバーには上野のアイドルのラッピングをしてほしいと言われたのよ」
「ラッピングってバスにやるあれでしゅかね　上野のアイドルってあの美少女かちら　ｳﾌﾌ」
「ﾋﾟｷｰ（署長さんもセンスいいでしゅね）」
2台の自転車にはカバーがかけられていた
「わあ、これでしゅね　これにカフェのステッカーをはれば完璧でしゅ」
「ﾋﾟｷｰ（楽しみでしゅ）」
店員はカバーをはずした
バサッ
現れたのは白黒のツートンカラーの自転車で補助車がついていた ピキの注文通り、前かごは大きめのに付け替えられていた ハンドルの真ん中には赤色灯がついてる
「これは、犯人を追いかける時につけるんでしゅね」
「ﾋﾟｷｰ（ちょっとダサい気もしましゅが、警察車両でしゅから）」
二人は自転車を眺めていく そしてチェーンカバーに気が付いた
「あの、これは？」
「署長さんが上野のアイドルをラッピングして欲しいとの要望だったので、都バスのデザインを参考にしたのよ　このシロクマさん、凄みがきいてるわね　ｳﾌﾌ」
「ﾋﾟｯﾋﾟﾋﾟｷｰ（これ、シロクマしゃんじゃなくてすっぴんの署長じゃ　署長、自分のことを上野のアイドルと思ってたんでしゅね…」
二人とも唖然となった
チェーンカバーには、手違いで選ばれたすっぴんのシンコ署長がしっかりと貼ってあった

おわり