プミピキ署～事件は現場で起きている～-2020/11/14(土)

プミピキ署～事件は現場で起きている～

ﾌﾟﾐ「ぬぉーおー！事件でしゅ！」
ﾋﾟｷ「なんやそのうなり声、どしたんや？」
ﾌﾟﾐ「わたちのお弁当が、机の上に置いといたお弁当がなくなったんでしゅ」
ﾋﾟｷ「自分で冷蔵庫入れたんやないの？」
ﾌﾟﾐ「保冷剤入れてあるんで、冷蔵庫入れてましぇん　犯人はあの人しか考えられましぇん」
ﾋﾟｷ「まちーや、いくら食いしん坊でも署長やで。そんなことせーへんやろ」
ｼﾝｺ「食いしん坊って私のことかしら？ピキ巡査　ﾊﾞｷｯﾑｼｬ」
ﾋﾟｷ「いや、あの、そない食いしん坊な社長なんておらんへんがな、ぐへへへって話してただけです」
ｼﾝｺ「なんかよくわかんないけど、勤務中の私語は市民に税金泥棒って怒られるんだから気をつけなさい」
ﾋﾟｷ「はい、署長　ﾋﾟｼｨ」

ﾌﾟﾐ「お昼休みまであと30分　なんとしてもお弁当を探し出しましゅ
ピキしゃん行きましゅよ！」
ﾋﾟｷ「うち、ハンコ廃止になったから書類に肉球押すよう言われてて、書類たまってんねんけど」
ﾌﾟﾐ「そんなのどうでもいいでしゅ！お弁当がないなら午後半休取って、わたちの書類もピキしゃんにやってもらうことになりましゅよ」
ﾋﾟｷ「なんでやねん　わかった、探そう」
ﾌﾟﾐ「まずはシンコ署長の部屋の捜索でしゅ」
プミピキ、シンコ署長不在を確認し、部屋の中に入る
ﾌﾟﾐ「シンコ署長のデスクは食べ物ばっかり置いてありましゅねぇ」
ﾋﾟｷ「せんべい、大福、まんじゅう、ようかん、和菓子ばっかやな　お弁当ないで」
ﾌﾟﾐ「引き出しの中もないでしゅ　そんなはずないでしゅ　ｸﾋﾞﾌﾞﾝﾌﾞﾝ」

ﾌﾟﾐ「次は小雅巡査部長やチーザイ刑事たちでしゅ」
ﾋﾟｷ「もうあきらめてコンビニで買ってきたらええやん」
ﾌﾟﾐ「ダメでしゅ！今日のお弁当はたけのこご飯と唐揚げ、ポテトサラダ、りんごのテリーヌが入ってるんでしゅ
お弁当だけを楽しみに勤務してるのに、何を生きがいに働けばいいんでしゅか！」
ﾋﾟｷ「う…うーん、街の平和を守るため？」
ﾌﾟﾐ「お弁当に好物を入れないと街の平和なんて守れましぇん！」
ﾋﾟｷ「かっこいいこと言ってるようで、言ってることはかっこ悪いで
そやけどお弁当楽しみにしてたんはわかるから、頑張って探そう」
ﾌﾟﾐ「お弁当を盗んだ犯人はプミ巡査長が絶対許しましぇんから！ﾌﾟﾐ−」

さかのぼること2時間前
ｸﾝｸﾝ　ｸﾝｸﾝ
ﾌﾟﾐ「いい匂いでしゅ　ｳﾌﾌﾌ　お弁当楽しみ」
ｸﾞｰｸﾞｰ　ｷｭﾙｷｭﾙ　ｸﾞｰ
ﾌﾟﾐ「匂いをかいだだけでお腹が減って、我慢できなくなってきまちた
ちょっとだけつまみ食い　ｺｯｿﾘﾊﾟｸﾘ
おいしいー！またちょっとだけ　ｺｯｿﾘﾊﾟｸﾘ　ﾊﾟｸﾘﾊﾟｸﾘ……
あっ！空になったお弁当箱は洗わなきゃならないでしゅから、シンクに置いときましゅかね　ﾄｺﾄｺﾄｺ」

2時間後
ﾋﾟｷ「あっ！あったで！
シンクにプミ先輩のお弁当箱あったで！中身空やけど」
ﾌﾟﾐ「うわーあーあー！(思い出した)」
ﾋﾟｷ「誰や、誰が食べたんや？指紋採取するか？」
ﾌﾟﾐ「いいえ、警察署の中でお弁当泥棒がいて、それが同僚だとわかったら悲しいでしゅから、もういいでしゅ
お弁当箱が見つかったんでしゅからいいんでしゅ」
ﾋﾟｷ「………(自分で早弁して、忘れてたな)
プミ先輩、私、母が出産するかもしれないんで午後半休取ります
書類の肉球押すのよろしくお願いします　ほな、さいなら」
ﾌﾟﾐ「ﾌﾟﾐ−！ピキしゃん、待って待ってー！」

おわり