ー温泉プミ女将の湯けむり事件簿⑦
チーザイはある日見た夢の話を語りはじめた。
(七仔、七仔)
幼すぎて顔は覚えていなかったが、声だけはしっかり記憶に残っていた生き別れた母の声がした。
「母上!」
チーザイは叫び、母に抱きつきたかったが、目がハッキリと開かず、体も思うように動かせなかった。
(七仔、あなたは皇帝の御子。七番目の皇子として産まれ、七仔と名付けられたのです)
「母上!、母上!」
チーザイは叫んだが母には聞こえていないのか、チーザイの母は続けた。
(先帝から次の皇帝として選ばれた七仔は、民の幸せのため、笑顔のために働くのです)
「嫌だ!民の幸せなんか知らない!僕の幸せは?僕は母上と一緒に暮らしたい!」
(七仔、皇帝に選ばれた者だけが身に付けることが許される、龍石(ロンシー)を探しなさい)
そう言い残すと母は消えていき、ある滝壺の光景がハッキリと見えた。
「母上、母上、母上!」
チーザイは自分の泣き叫ぶ声で目を覚ました。
目覚めてから夢の話をポールにすると
「私は何も存じ上げません」と言い、狼狽という言葉がピッタリの表情を浮かべチーザイの前から消え、マリーもセバスも同じだった。
タナカは何も知らないと思いタナカには聞かなかった。
タナカカワイソスww
タナカwフイタww
もしやタナカが何か重大な事を…w
>>332
またつまみ食いかw
タナカしっかり!
>>383
小雅ちゃんしっかりしてる!さらっと押し売りされたパンケーキを断っててえらい
ー温泉プミ女将の湯けむり事件簿⑦-2
「お義父さんの故郷には確かパン王朝という王朝がありましたね」
湯庵の問に力男は
「ああ。激しい皇子達の次期皇帝争いがあって、皇帝が崩御すると民主化の波にのまれて滅亡してしまったんだ。末裔たちが世界中に散らばってひっそり暮らしていると聞いていたけど、チーザイ君は七番目の皇子だったのか」
チーザイはコクリとうなずいた。
ゆったりとしたジャズの生演奏が流れるラウンジに着いたシンコはすぐにあることに気付いた。
「食べ放題……じゃない!!!!ギュルルルルルルルルルル」
…つづく
途中までゾクゾクしながら読んだけど、最後吹いたw
タナカww食べ放題じゃないwww
ナカーマ