まだここに来てるかな
続きっぽいのが浮かんだんだけれど勝手に書いていいか聞きたいです
>>240
いながわしゃんこも派生たくさん出て盛り上がったし、一言お断りしてるから良いと思います。
というか、読みたいです。お願いします
すみません投下します
あれはシャンシャンが満一歳半になった、その翌日だったか翌々日だったか。とにかくその辺りの閉園後。
「ねえお兄さん、今ちょっといい?」
「どうした?シンシン」
「おやつ追加してくれない?…って、冗談よ。ウフフ」
「なに、どうしたの急に。おやつ追加はダメだけどお喋りなら付き合うよ」
「うん、ありがと」
僕はバックヤードの片づけの手を止めて、扉越しにシンシンと向き合った。
「君が僕に話しかけるのは珍しいんじゃない?久々に一人になって寂しくなった?」
「そうね、それもあるんだけど」
「うん」
「あの子が…もしも、もしもね?シャンシャンが眠れないようなことがあったらね?」
「うん」
「かぐや姫のお話を、聞かせてやってほしいの」
「かぐや姫?竹取物語のこと?」
「そう、シャンシャン向けに脚色して聞かせてやってほしいの」
シンシンは竹をバキバキ裂きつつムシャムシャ噛みつつ、来日前夜の話をしてくれた。
あちらの飼育係のお一人が、シンシンのために脚色した、竹取物語を語ってくれたのだと。
そして来日後に(子供向けの絵本ではあるが)かぐや姫を読み、胸をうたれたのだと。
「かぐや姫は、おじいさんとおばあさんと、お別れしなければならなかったのよね…バキッ」
「そうだね」
「シャンシャンも同じだわ…バキバキッ」
「…そうだね」
「私もリーリーも同じだったわ…ムシャムシャ」
しばらく咀嚼して、そして一息ついて。シンシンは話を再開した。
「でもね、大人になったかぐや姫は幸せに暮らしたのよ」
言いながら、次の竹に手を伸ばして。
「大人になったかぐや姫はね、幸せの光る竹を見つけたのよ」
手にした竹に、いとおしむように頬ずりして。
「…シャンシャンが眠れない時に、そんなお話を聞かせてやってほしいの」
まあるい笑顔で、塞がれた窓の向こう側をしばらく見つめていた。
親心泣けます( ノД`)…
しかし、母ちゃんよく食べながらしゃべれるなw
さらに続きもあるんだけど年明け以降の事なので今は自粛します
期待はずれだったらごめんなさい
続きも楽しみにてます!ありがとう!
おやつの追加要求は冗談と言いつつ目はマジそうw
いいお話ありがとう冒頭から涙
年明けの続き超たのしみにしてます
お話しありがとうございます。
楽しみに待ってます。