ウエーノ王国物語～姫の誕生日　２２プミめ〜２４プミめ-2021/07/15(木)

ウエーノ王国物語～姫の誕生日　２２プミめ

ショーの準備のため、アドベン国の姫達は入念なリハーサルをしています
オウ姫とトウ姫は二人で歌を、ユイ姫はマジックを披露する予定です
「ここのキーな、ちょっとさげようか」
「せやね」
「えーと、これがこうなって　こうと　映像を撮ってSMSにあげたら岸くんも見てくれるかなあ　ｷｬｯ」
プル姫、ピキ姫、ロウ姫もリハーサルをしています
「最初にな、プル子が登場するんやで　で、舞台に赤い印があってそこが真ん中やからそこに立ったらお客さんにお辞儀をするんや」
「あいっ」
「そのあと、うちとロウロウが舞台に上がるから真ん中にいてな」
「お客さんはカボチャを持ってるアルか？」
「ちゃうちゃう、緊張しないためにお客さんの顔をカボチャだと思えばええよということやねん」
「食べられないアルか　ｼｮﾎﾞｰﾝ　で、二人羽織はいつやるアルか？」
「ｼｰｯ　南京玉すだれの次だけど、舞台袖から手早く道具を出すんやで　出してしまえばこっちのもんや　ﾆﾁｬｱ」
「ロウロウしゃんがまんなかにすわるんでしゅね？　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「そうや、プル子はロウロウの前に座ってまずお客さんに手をふるんやで　うちは後ろから指示するから言う通りに食べ物取ればええねん」
「あいっ　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「なんか緊張してきたアル　のどがかわいたアルよ」
「あそこにジュースがあるで　うちも飲むわ」
「はいアル　ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ」
「ｺﾞｸｺﾞｸ　おいちいでしゅ」
「あまり飲みすぎるとおトイレ近くなるから気ぃつけや」
オウ姫がピキ姫達に言いました
「うん、大丈夫やで」

ウエーノ王国物語～姫の誕生日　２３プミめ

ｺﾝｺﾝ

「出演される皆さんは楽屋の用意ができましたので、移動をお願いします」
案内係が呼びにきました

ﾊｰｲ

アドベン国の姫達はそれぞれ舞台衣装に着替え、道具を持ったりして舞台近くの楽屋として用意された部屋に移動しました
「緊張するわね」
「大丈夫や　いっぱい練習してきたし、プミちゃんが好きな歌を選んだしね」
「せやね　ユイも落ち着いてすれば大丈夫やで　岸くんが見てくれてると思えばええよ」
「やだー　ますます緊張しちゃう　ﾎﾟｯ」
「えーと、まんなかにいっておじぎをするんでしゅね　ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ」
「いつも通りにすれば大丈夫やで」
「ﾄﾞｷﾄﾞｷするアルね　のどかわいたアル　ｺﾞｸｺﾞｸｺﾞｸ」
「トイレは出て右に曲がって廊下のつきあたりやで」
「わかったアルよ　おトイレはまだ大丈夫アルよ」

ウエーノ王国物語～姫の誕生日  24プミめそしてショーが始まりました
各国からやってきた一流のパフォーマーたちの演技が始まりました
演奏はピキ姫が手配したシロアリオーケストラです
プミ姫は目を輝かせて見ています
「わああ、ダンス素敵でしゅ」
「あはは、腹話術面白い」
「パントマイム　板の向こうはエスカレーターでしゅかね　しゅごいでしゅ ﾌﾞﾋﾋ」
「よかったわ、プミ喜んでるわね　ｹｰｷ3ｺﾒﾓｸﾞﾓｸﾞ」
「う、うん　そうだね（ドレスはいつ披露しようかしら【裏声】　ﾄﾞｷﾄﾞｷ）」
シンコ王妃はデザートを食べながら、リー国王は少し緊張の面持ちでショーを見ていました
アドベン国のエイ国王とラウ王妃もリー国王一家と一緒に鑑賞しています
「姫達のショーも楽しみだのー」
「そうですね　ピキは今日は羽目をはずことはなさそうですし」
ラウ王妃は少しドキドキしながら見ています舞台では、タン女王によるミシンの実演が始まりました
「ハンカチに刺繍をするなの　何かリクエストはありますか？」
お客さんに尋ねます
「ブドウをお願いします」
「はいなの　ブドウは私も大好物なの」ﾀﾝﾀﾝﾀﾀﾀﾝ　ﾀﾝﾀﾀﾝ♪

タン女王は軽やかにミシンを踏んでいきます
手元の動きは無駄がなく、ダンスのリズムに乗ってるようでした
数分後、ハンカチにかわいいブドウの刺繍ができました
「できたなの　これプレゼントなの」

ﾜｰ　ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

「ありがとうございます　女王様」
ハンカチをプレゼントされたお客さんは大喜びです