ここは小雅ちゃんのおうち
昨日の夜は、小雅ちゃんのおうちにプミちゃん、ピキちゃん、プルちゃんが集まって、金曜ロードショーを楽しみました。
「ジュラシック・パーク」の恐竜たちのあまりの迫力に、小雅ちゃんたちは震え上がってみんなでぎゅっと抱き合って観ていました。
恐竜が出てくる度に、キャー!キャー!と声を上げていたのですっかり疲れてしまい、今朝はまだ、みんなスヤスヤと夢の中です。
ムニャムニャ スヤスヤ プルプル グースカピー
トントントントン…シャカシャカ…ジュワー…
子どもたちが寝ている和室に、美味しそうな匂いがしてきました。
すると、プミちゃんのお鼻がヒクヒクと動きました。
クンクンクンクン…プミー!
プミちゃんは起き出して、お目々をこすりながら台所にいる小雅ママのところに行きました。
「小雅かあしゃん、おはようございましゅ!」
「おや、プミちゃん、おはようございます。ぐっすり眠れたかい?」
「あい!よく眠れたでつ!ありがとうございましゅ!…クンクン…ん~!良い匂いでつ。朝ごはんでしゅか?」
「そうだよ!みんな昨日はいっぱい騒いだから、お腹すかせて起きてくるだろうと思ってね」
グーキュルル…
「あっ!おなかが!はじゅかしぃ… プミー」
「あはは!お腹がなるのは元気な証拠だ!さあ、そろそろみんなを起こして朝ごはんにしようかね」
小雅ママとプミちゃんはみんなを起こしました。
みんなは順番に顔を洗ったり身支度を済ませて、ちゃぶ台につきました。
「お待たせしたね!さあさ、めしあがれ!」
「はーい!いただきまーしゅ!」
小雅ちゃん、プミちゃん、ピキちゃん、プルちゃんは、元気よくいただきますのご挨拶をしました。
ちゃぶ台の上には、オムレツと温野菜の付け合わせにウィンナー、コーンスープにトーストにジャム。
プルちゃんにはミルク、離乳食の卵とトマトのココット、にんじんとブロッコリーのコンソメスープが用意されています。
「さ、プル子、まずミルク飲むか?卵にするかいな?ピキー」
「ピキちゃん、おばちゃんがプルちゃんに食べさせてあげるから、ピキちゃんは、冷めない内にみんなと一緒にお食べなさいな」
「え?ええの?小雅ちゃんのおばちゃん、おおきに!」
「かあちゃん!小雅もお手伝いするよ!かあちゃんも一緒に食べて!」
「ありがとう、小雅。でも大丈夫だよ。かあちゃん、みんなが起きてくる前に朝ごはん食べたから。だから小雅も、みんなと一緒にお食べ」
「うん、分かった!何かあったら言ってね!」
「んん!このオムレツ、すごくおいしいでしゅ!プミー」
「ほんま、めっちゃおいしい!ピキー」
「かあちゃんね、前に老舗ホテルのレストランで料理長やってたんだ。だからオムレツがとっても美味しいの!」
「そうなんでしゅね!ふわふわでバターがきいて、とっても美味しいでしゅ!」
「料理長さんやったんや。さすがやな。オムレツの色も形もカンペキや!ピキー」
「まあまあ!プルちゃん、ぜんぶ食べてくれて!えらいえらい!」
「おいちぃでちゅ プルプル」
「そうかい!嬉しいねぇ ニコニコ」
小雅ママは、そう言いながら、プル子ちゃんのほわほわの頭を優しく撫でました。
それから、みんなは美味しく朝ごはんを食べて、ごちそうさまをしました。
朝食の後片付けは、みんなでワイワイキャッキャッ楽しくお手伝い。
「みんな、お手伝いありがとうねぇ。午後遊んだら、夕方に銭湯に行こうかね。夜にはお父さんたちにお迎え来てもらうようにしておくよ」
「わーい!小雅ちゃんちのお風呂はとってもとっても大きくて、プミ大好きでしゅよ!」
「うちも大きいお風呂大好きやで。プル子は大きいお風呂初めてやな」
「はじめてでちゅ。たのちみでちゅ プルプル」
「お風呂上がりに飲む牛乳が美味しいんだよね!小雅も楽しみ!」
みんなが喜んでいる姿を見て、小雅ママは目を細めて微笑みました。
(小雅は良いお友だちに恵まれて幸せものだ)
悲しいこともあったけれど、今ではお友だちのおかげもあって、だいぶ立ち直ってきた小雅ちゃん。
小雅ママは、それを心から喜びました。
そして、写真立ての中の双子ちゃんに目をやり、
(見守ってくれてありがとうね…)
そうつぶやきました。
小雅ちゃんとプミちゃん、ピキちゃん、プルちゃんは何やら楽しそうに遊びはじめていました。
キャハハ アハハ ウフフ プルプル キャッキャッ
小雅ママは、正座をして銭湯に持っていくタオルなどを畳みながら、みんなが楽しそうに遊んでいる様子を眺めました。
(この子たちのおかげで私もこんなに幸せだ)
うん、うん、と小雅ママは幸せを噛み締めるようにうなずきました。
「かあちゃーん!そろそろお風呂行ってもいい?」
「プミもお風呂行きたいでつ!」
「プル子も行きたいやんな オーヨシヨシ」
「そうだねぇ、ちょっと早いけどそろそろ行こうかね」
「わーい!お風呂でしゅ!プミー」
「あはは!プミちゃん大きいお風呂大好きだもんねぇ。ピキちゃんとプルちゃんも楽しみだねぇ ニコニコ」
小雅ママに連れられて、みんなは銭湯に向かいました。
子どもたちは、いつもと違うお風呂に今からワクワクが止まりません。
みんなで楽しく大きなお風呂で温まって、お風呂を出ると、お風呂屋さんのおばあちゃんが、みんなに牛乳を振舞ってくれました。
オバアチャン アリガトー! オイシーネー! キャッキャッ! コシニテヲアテテ ノムデツ! アハハ!
子どもたちは小雅ちゃんのおうちに戻ると、お父さんたちがお迎えに来るまで、まだまだ遊びとおしゃべりが尽きないようです。
ワイワイ ! キャッキャッ! アハハ! プルプル! プミーピキー
小雅ママがカラカラとアパートの窓を開けると、心地良い風が流れ込んできました。
もうすっかり秋の入り口を感じる爽やかで優しい風でした。
窓にもたれて鈴虫の声を聞きながら、賑やかに遊ぶ子どもたちのことを眺めました。
小雅ママの満ち足りた時間が流れていきます。
おしまい
大作ありがとうございます!
小雅ママなんて優しいお母さん
みんな楽しそうで嬉しいのに目から汗が…ゴワゴワ貸してくだしゃい
素敵なお話ありがとしゃんでしゅ
光景が目に浮かびました
素敵な世界だなあ
朝からとても幸せな気持ちになりました
作家さん、どうもありがとう!
ちょうど今のプルちゃんの月齢の頃に小雅ママの双子ちゃんはお空に行ってしまったんだよね
小雅ちゃん母子が前向きに歩き出している様子も嬉しくて涙が…
さて、私もゴワゴワの列に並びましゅ
自分もそれ思った
突然子供と会えなくなって小雅ママ鳴いて(泣いて)いたと思うとウルッ
大きなお風呂に喜ぶプミに栓の心配をしてしまいまちたが杞憂でちた!
素敵なお話ありがとうございます
離乳食までおいしそう ジュルリ
子供達も楽しい時間過ごせて読んでるこちらも幸せ気分です!
双子ちゃんの写真のとこで泣きそうになりました
ゴワゴワ自分も並びます!w
ごわごわくだしゃい
優しい時が流れてて朝から幸せなウルウルでした
私もゴワゴワの列に並ばねば