「ねえねえ母ちゃん」-2021/11/08(月)-小雅ママと小雅ちゃん

「ねえねえ母ちゃん母ちゃん、今なにか欲しいものある？小雅にしてほしいこととかある？」
「ん？なんだい突然？」
「えーと、編み物だったら間に合わないからクリスマスかなあって」
「ふふ、勤労感謝の日を気にしてるの？」
「えっ？あっ！」
「今年もそろそろ言ってくるかなって思ってたよ」
「もう！どうして毎年ばれるのかなあ」
「そりゃあ母ちゃんは小雅の母ちゃんだもん」
「えー、なんかずるい」
「そういうもんなんだよ、世の中の母ちゃんって」
「そうなの？どうして？」
「母ちゃんだから」
「なにそれ！ずるいいいいいいいい」

ごめんね小雅、ずるい母ちゃんで。これは母ちゃんの特権なのよ。
あなたが何を思い何を考えているか、母ちゃんだから分かるのよ。
でもきっと、あと数年したら分かんなくなるわね。
もうしばらくの間、母ちゃんの特権を使わせてね。