ある朝、上野公園の中。 前編
小雅ちゃんはヒグマさんに出会いました。小さな石橋の前で、ポンくんに出会いました。
「あれ?ポンさん?おはようございます」
「おはよー。もしかして小雅ちゃんも?」
ポンくんが親指でピッと指したのは、石造りの鳥居。小雅ちゃんは大きくうなずきました。
小雅ちゃんはスタコラサッサと橋を渡って、鳥居へと続く石の階段をのぼってゆきます。
ポンくんは小雅ちゃんの後からトコトッコと、いえ、のっしのっしとついてゆきました。
「そう言えば今日、動物園は代休ですよね。三連休は賑わってましたか?」
「凄かったよ、シャオくんレイちゃんの受付なんか3時前に終わってさあ」
鳥居をくぐった小雅ちゃんとポンくんは、世間話をしながら神社の拝殿へと歩きました。
ここは五條天神社。数回移転していますが歴史は古く、医薬祖神をおまつりしています。
ヒトの手のようには鳴りませんが、小雅ちゃんとポンくんは柏手を打ってお祈りします。
平日の早朝のためか、他に参拝客はなく静かです。鳥たちの朝の挨拶だけが聞こえます。
>>855
ある朝、上野公園の中。 後編
「とっても熱心に拝んでたね?何をお願いしたの?」
「取得したい資格があって、頑張って勉強するので応援してくださいってお願いです」
「ああそうだった。ここは天神さまもまつってるから、学問のご利益もあるもんなあ」
「ポンさんは何をお願いしたんですか?健康祈願?」
「うん、そんなところかな。まあ散歩のついでにね」
「あー!母ちゃんの健康もお願いすれば良かった!」
思わず天を仰いだ小雅ちゃんのほっぺたに、紅い梅の花がひとつこぼれ落ちてきました。
「小雅ちゃん、天神さまが“そのお願いもOK”って言ってるよ」
「そうなのかなあ?うん、そんな気がする!ありがとうポンさん」
「花園稲荷も拝みに行く?あっちも梅が咲いてる」
「行きます!嬉しいな、早起きして良かったなあ」
梅の花が綻ぶような小雅ちゃんの笑顔に、ポンくんは心が暖かくなるのをの感じました。
「そう言えば今日は、珍しく小雅ちゃんひとりなんだね」
「母ちゃんは今週いっぱい、通訳案内士のお仕事で北海道に行ってます」
「通訳案内士!さすが小雅ちゃんの母ちゃん、すげえ資格を持ってるな」
「実は小雅も、その通訳案内士の資格を取りたくて――」
紅白の梅の花咲く、上野公園の静かな小道。小雅ちゃんの将来の夢の話に花が咲きます。
うんうんとうなずきながら、ポンくんは早くも「来年の桜が楽しみだな」と思いました。
>>856
今朝の小雅ちゃんとポンくんを書いてみました
ひとつにまとめたかったのですがエラーが出たので、前後に分けています
「あっちも梅が咲いてる」ことを知っているポンくん
ちょいちょい園を抜け出しているのかも知れませんね
ポンくんのお願いごと
想像してみたら鼻がツンときました
小雅ちゃんもすっかりお姉さんですね
素敵なお話をありがとうございます
素敵なお話をありがとシャンです
ポン君のお願いは何となくわかった気がします
わたくちも鼻の奥がツーンとしましたよ、ええ
ポンくんのお願いが叶いますように
もちろん小雅ちゃんも
心暖まるお話をありがとうございました
梅や桜と季節を感じながら日々過ごしているポンくん素敵ですね
どうか小雅ちゃんとポンくんの願いごとが叶いますように
ポンくんと小雅ちゃんの心温まるお話ありがとうございました
健気でやさしい二人のやりとりに鼻の奥がツーンとなりました
どうか願いが届きますように
皆さん、お察しくださって嬉しいです。ありがとうございます。
わざわざ弁天門側からこっそりと抜け出しているポンくんでした
(でも目立ってるだろうなあ)
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うわあ!886さんすごいなあ!
小雅は簡単な通訳ならできるんですけど、資格を取るには全然お勉強が足りていないんです
ポンさんに相談したら、キョウコさんのお家でネット講座を受けられることになりました!
886さんと母ちゃんを目標に頑張って、いつか一緒にお仕事できたら嬉しいな
>>887
ぜひ働かせていただきますw
ランチはカレーうどんで
>>889
一緒にお仕事できるようにがんばってね!
今年も8月に試験かな。
小雅ちゃんと京都を巡りたいな~
小雅ちゃん!ホント可愛いなぁ
小雅ちゃんならきっと夢を叶えられると思う
資格のお勉強がんばってね!
サムネ@わいわい
実は私、通訳案内士です。
小Y頭さんと一緒にお仕事出来たらうれしいな。