市民病院での清掃作業が今の私の仕事だ。
築30年は経ってるだろう古びた5階建の病院。
建物は古いがお医者さんの評判は良いみたいで、朝の外来は患者さんでごった返す。
私は患者さんの邪魔にならないように掃除機をかけて回る
5階までの掃除機がけで午前中。
午後はモップがけしながら一階まで降りていく。結構な重労働だが
入院患者さんからお見舞いのお裾分けを頂いたりナースさん達とも顔見知りになって楽しい
そして
なによりここの病院には託児所が完備されているので安心して働ける有り難い職場である。
「小雅ちゃん今日もいい子にしてましたよ」
「かぁたんかぁたん!てぃりんてぃりん!」
「ありがとうございます。さあチリンチリンで帰ろうね小雅」
ニコニコ
「うんッ!かぁたん!」
「先生にさようならしてね」
「ちぇんちぇいちゃよなら」ペコリ
地面につきそうなおじぎだ
「さよなら小雅ちゃんまた明日ね!」
小雅の嬉しそうな顔を見ると仕事の疲れも吹き飛ぶ。
私のもとによちよち歩いて来る小雅は何やら大事そうにピンク色の ‘‘折り紙?’’ を持っている
「アィ、かぁたん ぷでデントでちゅ!」
「んー?折り紙折ったのかい?何かな?ピンクのお星さまかな?ピンクのお花かな?」ニコニコ
「チュルしゃんでちゅ!」
「あぁー 鶴さんなんだねー
上手に出来たね 母ちゃんにプレゼントしてくれるのかい?」ニコニコ
「アィ!かぁたんにぷでデントでちゅ 」キャッキャッニコニコ
両手を頬に当て顔を左右に揺らしながらニコニコと笑う
小雅が嬉しい時の可愛い癖だ
どこから見ても鶴には見えないけれど小雅が一生懸命折ったであろう“ピンクの鶴”
「うれしいな 小雅ありがとう母ちゃん大事にするよ」
私は
小雅をギュッと抱きしめた
明日も頑張ろう。
トントントントントントン
グツグツグツグツ
「かぁたん ♪ かぁたん ♪ 」
晩ごはんの支度をしている私の足に小雅がしがみついて来た
「んー?小雅?もう少し待っててねー
母ちゃんねー、小雅のだーいすきなクリームシチュー作ってるからね」
「ちちゅー?ちちゅー?ゎーいあーいかぁたんかぁたゃん♪ちちゅーちちゅー」キャッキャッニコニコ
「ちちゅーだねー♪」ウフフフ
小雅とペチャクチャおしゃべりしながら、
シチューの蓋を開けた。フワァ~ いい匂いの湯気が私の顔を覆う
んーー♪おいしそうだ
キッチンの窓を半分ほど開けた。
立ち込める湯気を口でフーーッと吹く私の
足元から可愛い声が聞こえる
ほっぺをピンク色にし、フーフーフーフーと私を真似る小雅
かわいいお手伝いだ
私は小雅を抱き上げ、二人で外に向かってフーフーフーフーフーフー
キャッキャ喜ぶ小雅が可笑しくて私も一緒に笑ってしまう
「ん?アパートの前で遊んでいる子がいるね?」
「てぃーだいたんっ!てぃーだいたんっ!」
三輪車にまたがったチーザイくんがアパートの前で遊んでいた
キコキコキコキコキコキコキコ
「チーザイくーん こんにちはー
三輪車で遊んでるのかーい?」
「ソ—! マワッテルノ—! タノシ–ノ—!」
チーザイくんは少しハニカミながら答えた
「チーザイくーん シチュー 一緒に食べよー!おいでー♪」
「イ–ノ–? イ–ノ–? ワ——–!」
嬉しそうに三輪車をキコキコキコキコ鳴らして ぐるぐる回るチーザイくん が愛くるしい
ウフフ ニコニコ
「小雅、チーザイくんと
一緒にシチュー食べよーねー」
小雅物語、読み応えありーりー
100の資格をもつ小雅ママになるまで苦労したんだね
ちょとウルってしました
チーザイくんも三輪車かわゆ
てぃーだいたんっ かわいすぎる
帰りの電車で泣いてしまいましたw
小雅ママの口調「~かい?」があったかくて好きだなぁ
小雅ママ物語キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
病院!これは期待してしまうーw
ちちゅーおいしそうねちちゅー
けりやざきが何度見てもウケる!
娘の練習と言いつつまたゴクリw
小雅ママのシチュー
さぞかしあったかくて美味しいんだろうなぁ
寒い夜にチーザイと3人でホカホカだね
うれしい、、作家さん本当にありがとうございます。かわいくて泣ける!
シンコのお仕事w
シンコ、ナースのお仕事チームにいたのかw
クルクルまわるチーザイくんもきゃわわ
シャンの練習用の竹にゴクリのシンコちゃんもきゃわわ