小雅ちゃんと自転車-2-2018/04/16(月)

カランカランカラーン！！

結果が怖くて目が開けられないでいると、鐘の音！

え？まさか？
ほんとに！！？

目を開けると、そこには景品を抱え上げ、満面の笑みをした店員さんの姿が！

おめでとーこじゃまーす！
たけのこの里一年分、大当たりー！

あ、
え？
あ、
たけのこの里。。。

あ、
でも、なかなか特売しないたけのこの里。

小雅に買ってあげたら、シャン子ちゃんの大好物だからって、たくさんあげたら嬉しそうだったって、喜んでたっけ。

そうよね、ちょっと欲張り過ぎちゃったな。
ぴんくのパンダ拝借しといて、当たるわけない。
でも、こんなにたくさんのたけのこの里。
特売しない、ちょっとお高いたけのこの里。
小雅、よろこぶな！食べ放題だよ小雅！

たけのこの里は一年分365枚のチケットをスーパーで提示するともらえるみたい。

これは小雅喜ぶ！
これでよかった！
小雅の自転車は、ちんちんとしんこママのお店もう少し頑張って買ってあげよう！

さっ、早く帰って乾燥タケノコのカレー作って、しんこママのお店行かなきゃ！

ん？
なんか忘れてる？
あ！モジャ君パパ！駐車場の奥の喫煙所からこっち見てた！

モジャ君パパは足でタバコを踏み消すと、こちらに近づいてきた。
「残念だったなー、でもしょーがないしな、運にすがったらお終いよ、それはギャンブルだかんね。
でもね、おねーちゃんの静かな心意気は、誰かしら見てるからな、あんたは変わらないそのままでいてくれよな」

なんだかまるで、背後に滝を背負ったような顔して、モジャ君パパは去っていってしまった。

そうよね、くじなんか当てにしちゃだめよね！
賄い食べ損ねて私もお腹ペコペコ！
小雅もお腹ペコペコよね！
早く帰ろう！