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ふたりはアイドル!ダブルP☆(プミの実家編)-2019/06/22(土)

492: 以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 2019/06/22(土) 16:23:01.84 ID:d2K5ntJv0

ふたりはアイドル!ダブルP☆(プミの実家編)

プミはここ暫く実家の父親と連絡が一切取れない事心配していた。
多忙の中、1日だけ休日を貰ったプミはピキと一緒にプミの実家へと急ぐ。
プミ「ピキちゃん、せっかくの休日なのにプミに付き合ってくれてありがとでしゅ。」
ピキ「ピキー!」(特に用事もないですし、先輩の一大事ですから!)
電車とバスを乗り継ぐと、景色は緑が増していた。
プミ「この竹山を登ればプミの家がありましゅ…。」
ピキ「ピピ?ピ…」(先輩のお父様、一体どうしたんでしょう?それにしても、ハアハア)
息を切らすピキに対し、プミの息は一向に乱れていない。
プミの体力はここで培われたものなのだと実感しながら、ピキはプミの後に続く。
竹が開けた場所に、プミの家は存在していた。
誰が見ても古めかしい平屋の屋根にはうっすらと苔さえ生えている。
プミ「おとーしゃーん!シャンでしゅよー!」
ガムテープで補強されたガラス戸を叩くが、中からは気配が一切感じられない。
暫くすると、二人…二匹は家の裏へと回る。
家の裏には小さなほったて小屋があり、そこからは煙がもくもくと噴出していた。
ピキ「ピキ?!」(まさか火事?!)
プミが急いで小屋のドアを開けると、ドアの前には大柄な雄パンが煙に燻されながら佇んでいる。
男「…あれ?シャンちゃん…?」
プミ「お父しゃん?!」
男「ど、どうしたの?急に帰ってくるなんて?!」
プミ「何度も電話したじゃないでしゅか!!」
男「…あ…っ、電話止められてた…。」
ピキ「ピー?!」(っエー?!)

 

493: 以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 2019/06/22(土) 16:23:53.37 ID:d2K5ntJv0
プミ「…で、お母しゃんが出ていった後、自暴自棄になったお父しゃんは判断力が鈍ってたんでしゅね。悪い人達に騙されて多額の借金作っちゃったんでしゅよ…。」
ピキ「ピー。」(世間の荒波!)
プミ「あわやシャン…じゃなくてプミが悪い人達に借金のカタに売られそうになった時に伯母しゃんが借金を肩代わりしてくれましゅたので、プミが伯母しゃんに少しずつ返してましゅ。」
プキ「ピピピ?!」(先輩の稼ぎでも返しきれてない借金額って一体?!)
プミ「電話通じないと心配になりましゅから、せめて電話代はちゃんと支払いに行ってくだしゃい。」
男「シャンちゃん、電話代支払いに行くの忘れてた…ごめん。ダメなお父さんでごめん…。」
プミ「ところでお父しゃん、竹酢液を作るお仕事は上手くいってましゅか?」
男「…せっかくシャンちゃんが仕送りしてくれてるのに…ごめん…。ダメなお父さんで本当にごめん…。」
男は机に突っ伏すと、頭を抱えて泣き始めた。
ピキは目の前の大男を見上げる。もっさり伸びた毛で覆われて顔はあまり確認できない。美少女と名高いプミの父親とは到底思えない風貌にピキは首を傾げる。
ドンドン!
玄関のドアを誰かが叩く音がで一同の視線は玄関へと向けられた。
ガラガラ!っと音が響き玄関の引き戸が勢いよく開け放たれると、一人の女性が家の中へと入ってくる。

 

494: 以下、名無しにかわりましてVIPが実況します 2019/06/22(土) 16:24:36.55 ID:d2K5ntJv0
ピキはその女性に目を見開いた。
ピキ「ピ…キ…?」(あなたは、もしやミス・パンダの麗麗さん…?こんな所になんで…?)
プミ「伯母しゃん!どうしたんでしゅか?」
麗麗「…誰が伯母さん?」
プミ「……麗麗お姉しゃん。」
麗麗「…よろしい。久しぶりにリーリーに電話したら全然通じないから心配して仕事キャンセルして飛行機飛ばして来たのよ。」
リーリー「姉ちゃん、ゴメン…。」
プミは麗麗に経緯を説明する。
麗麗「リーってばまたシャンちゃんにも心配かけてるの?そんなんだからシンちゃん出てっちゃうのよ。」
リーリー「ゴメン…。」
ピキは混乱していた。絶世の美女/ミス・パンダの歴代優勝者の一人の麗麗が目の前にいる冴えない大男の双子の姉でありプミの伯母という事実に。
ピキ(確かに、言われてみれば麗麗さんの面影が先輩にも見受けられるけど…けど、失礼ながらこの残念なおじさんが麗麗さんと双子で先輩のお父さんだなんて…!)