ばあばの純愛17
カタカタカタ…
ウエイトレスが何やら運んできた
「デザートがきたよ」
「デザートでしゅか?」
「プミちゃん、私と同じでおリンゴ好きでしょう?」
「タルトタタンでございます」
「タルトタンタンしゃんでしゅか プミミ?」
「違うよ~タタンとはパリのホテルの名前で~ゴニョゴニョ ウンチク…」
「まあまあビーリーちゃん、そのくらいにして食べましょう」
「食べまちょう プミーッ」
「そうだね、美味しそうだねぇ」
パッ……バチンッ
「あれれ、真っ暗でしゅ!」
「停電だ おばあちゃん、プミちゃん大丈夫?」
「ビーリーちゃん、大丈夫よ」
「プミも!」
つづく
ばあばの純愛18
「ライトか何かないのかなぁ?」
「何にも見えないでしゅ…」
「お客様、申し訳ありません ライトを探して参ります」
その時だった
フワフワと丸い小さな光が瞬きだした
最初は弱かったその光は段々と強くなってきた
「わぁ、眩しいでしゅ プーミーッ」
「ちょうどテーブルの上を照らしてくれてるね」
「……」
「クリスマスみたいでしゅね ワクワク」
「これでタルトタタンが食べられるよ、おばあちゃん」
「……」
「ひいばあば、どうちたの?」
つづく
ばあばの純愛19
「…これは、重慶で私を導いてくれた光だわ…ずっと着いてきてくれたのね、ありがとう…」
「へぇー、添乗員さんかー」
「おとうしゃん、もっとロマンチックにお願いしましゅよ プミーッ」
「ハハハ ごめんごめん」
「さあ、照らしてくれている間に食べましょう」
「ワーイ タルトタンタン!タルトタンタン!プミーッ プミーッ」
「紅茶もあるよ」
「プミがポットからカップに注ぎまちゅよ、プミはお紅茶係なんでしゅよ エッヘン」
「まあ、偉いのねぇ!」
モグモグ オイシーイ キャッキャッ…
つづく
新星さんとプミちゃんの会話がほっこりウルウル…
お紅茶係かわいいねぇ
言葉遊びだと思ってたらお菓子だったのか!w
>>242
タルトタンタンw
その歌を知らなかったので、調べてみました
メランコリーキッチンという曲ですか?
素敵な歌詞ですね
後で聴いてみます
そうですそうです!
毎朝のよう通勤電車でメランコリーキッチンを聴いてるのに
やっとタルトタタンの謎が解けました
明日からは頭の中でタルトタンタン~に変換されそうw
可愛いお話をありがとうございます
タルトタタンの語源、詳しく知りたくなって調べちゃいました!
本当にこのスレの作家さんたちのお話は楽しいうえに勉強になります
お話の続き楽しみにしてますね
※管理人補足