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文豪缶詰プラン その13〜その14-2020/04/12(日)

399: 名無し草 2020/04/12(日) 12:06:09.23 ID:9ArXI8E40

~文豪缶詰プラン その13

若女将と番頭は寝ている
二人は時々寝言を言っていた
「ああっ、奥しゃん、リンゴジュースとかリンゴジュースとかどうぞおかまいなくでしゅ ムニャムニャ」
「いやや~、二人馬織の前なんていやや~ それでカレーうどん食べたら白い毛っけがおつゆだらけになるぅ~ ウーンウーン」
「さあ、パラリマしましゅよ グフフ」
「シロアリー、ちゃんと働くんやでー クチャクチャ」
二人の寝顔を見ながら、幼少期のかぐや姫はこんな感じなのかなと思った
いや、もう年頃の時期かな
起こすのはかわいそうなのと残念な気持ちもあったので、そのまましておいてあげた
二人の寝言と仕草は見てるだけでも面白かった
若女将は時折、「なかなか手強い栓でしゅ」と言いながら手をバタバタさせていた
番頭は「どや、調子は?」と言いながら口をくちゃくちゃさせていた
社長になった夢を見てるようだ
私はコーヒーポットからお替わりのコーヒーを注ぎ、一息ついていた

リリリーン バキムシャプミーピキー♪
フロントからの電話だ
「はい」
「サン坊ですが、そちらに若女将と番頭がおじゃましていませんか? クィー」
「ええ、おられますよ」
「もしかして寝てましゅか?」
「あ、はい お休みされてますが、私は構いませんので」
「わかりました 迎えにまいりましゅ クィー」

ユラユラドスドスミシミシ
暫くすると例の揺れがやってきた
大女将である
コンコン♪
「大女将です 二人を回収にまいりました」
「はいどうぞ」
「失礼しましゅ クィー カラカラ」
ドアを開けるとサン坊が2両編成のトイカートみたいなのを引いて入り、続いて大女将が体を斜めして入ってきた
「もう、戻ってこないと思ったらまた寝てしまったのね どうもすみません よーく言い聞かせておきます プンプン」
「あ、怒らないでください 二人はよくやってくれてます それに寝顔を見て物語のイメージも湧きましたし」
「そうですか? お客様がそうおっしゃるのでしたら、今回はお尻ペンペンはなしにしておきますわ ウフフ」
二人はよくお尻ペンペンをされてるようである
トントン スゥー ピイィ~
「これ、起きなさい」
大女将が二人を軽く叩いても起きない
熟睡してるようだ

 

402: 名無し草 2020/04/12(日) 13:08:24.30 ID:9ArXI8E40

~文豪缶詰プラン 御徒町力男編 その14

「ふぅ、仕方ないわね ヨイショっと」
大女将は二人をひょいっと両脇に抱えるとサン坊が引いてきた2両編成のトイカートの前の車両に若女将、後ろの車両に番頭を乗せた
手慣れてるようだった
「すみませんね、時々戻って来ないことがありましてね まだ乳くさい二人ですから オホホ」
「ちちくしゃくないでしゅ プミー」
「社長やでー スウウ」
二人が寝言で反論したようだ
「あ、そうだ大女将 お知り合いで赤ちゃんがいるご家庭をご存知ないですか? 物語の序盤で登場してもらうかも知れませんが」
「あらそれでしたら、小Y頭さんところかしらね 双子の男の子の赤ちゃんがいますよ  連絡してみましょうか?」
「そうですか お願いします」
おじいさんが竹藪で光輝く竹を見つけて割ってみたらかわいい赤ちゃんがいたという、あのシーンである

若女将と番頭はカートに移されてもよく寝ていた
「しょうがないわね このまま連れて戻りますわ サン坊、行くわよ」
「あいっ、出発進行でしゅ クィー」
「失礼いたします あ、あら?」
「体斜めでしゅ クィー」
「あら、そうだったわ オホホ」
サン坊がカートを引き、大女将が後ろを押して退室していった
あのカートは回収用みたいだ
私はまた作業を続けた
二人はどんな夢を見てるのだろう
さわさわという風の音と、鳥の鳴き声をBGMに私は作業を続けた

 

408: 名無し草 2020/04/12(日) 14:02:28.25 ID:SFp3CjW30
>>402
小雅ちゃんとこの弟くんたちキャスティングされるのかしら!
竹を割って赤パンが現れるシーン想像したら可愛すぎてもうw

 

401: 名無し草 2020/04/12(日) 13:02:01.38 ID:pKtJORjo0
>>399
寝言もクィーも可愛らしすぎる
おちりニキさんありがとう

 

405: 名無し草 2020/04/12(日) 13:17:59.43 ID:yCST9JSm0
>>403
いつもありーりーです!

 

403: 名無し草 2020/04/12(日) 13:13:25.00 ID:9ArXI8E40

>>399
おちりニキです
いつも読んでくださりありがとうございます

載せてから気がついたのですが、その13の前に「御徒町力男編」を書くのを忘れてました

沼ピキ子先生にはカレーうどんに鶏肉と焼きチーズをトッピングしますから、どうぞご勘弁くださいまし ペコペコ

 

407: 名無し草 2020/04/12(日) 13:54:16.78 ID:N8JErKSh0
>>399
可愛いお話ありがとう!お昼のカレーうどんチュルチュルしながら読ませていただきました
サン坊は一番年下なのに3人の中で一番しっかり者w
パラリマとはもしかしてペルーの首都のリマまでパラリラする事なのかちら?気を付けて行ってほしいですw
続きを楽しみにしています おちにきさんいつもありがとう!

 

411: 名無し草 2020/04/12(日) 14:27:51.03 ID:9ArXI8E40
>>407
「まーたおちりニキしゃん間違えてましゅよ パラリラと書いたはずがバラリマになってたみたいでしゅ プンスカ」
「しゃあないわ 目がおちゅかれの年やし 沼ピキ子先生のカレーうどんに生卵追加やな」

はい、追加します トホホ

415: 名無し草 2020/04/12(日) 15:10:06.12 ID:N8JErKSh0

>>411
あら探しみたいでゴメンナサイ!
ネギと天ぷらも追加にご協力させていただきますので

 

406: 名無し草 2020/04/12(日) 13:40:49.23 ID:JZh0oAPL0
>>403
かわいいお話の続ききてたーーー
寝言言いながら回収される若女将と番頭かわいい
おっと二人は編集者として部屋に来てたんでしたね
サン坊も立派に成長してウルウル