ばあばの純愛4
「この電車はもう走ってないんじゃないでしゅか、おとうしゃん?」
「うん、もう何年も前に廃線になったはずだよ でも…」
「でも?プミミ?」
「鉄道研究会の会長さんに聞いた話だけどね、都市伝説かも知れないんだけど…」
「だけど?ワクワク プミー」
「満月の夜の丑三つ時に強い願いを持ってこの駅に行くと電車が来て、会いたい人の所に行けるんだって」
「会いたい人の所に?プミミ?」
「うん、僕のおばあちゃん、プミちゃんのひいおばあちゃんに会いたいんだ」
「プミも会いたい 一緒に行きまちゅ」
「でも本当に来るかなぁ?」
「強く願えばきっと来まちゅよ!おとうしゃん!」
「そうだね!」
つづく
ばあばの純愛5
ガチャガチャ
「あれ、ドアが開かないな 鍵がかかってるよ」
「ひいばあばに会いたいと強く願いまちょ、おとうしゃん プミーッ」
「そうだね…もしも僕がシンちゃんとさよならも言わずに、永遠にお別れなんて日が来たら、とても耐えられない…おばあちゃん、どんなに悲しかったろう…」
「…プミ子供だけど、できることあるかちら?ひいばあばの笑った顔見たいでしゅ プミーッ」
「おばあちゃん!」
「ひいばあば!」
フワァー ススゥー
その時、ドアの真ん中に大きな穴があいた
「プミちゃんほら、穴があいたよ!」
「向こう側が見えましゅね!」
二人は穴をくぐって駅の中に入っていった
つづく
ばあばの純愛6
ヨイショヨイショ トコトコトコ
リーリーはプミの手を引きながら、薄暗い階段を降りていく
「危ないから、足元気を付けてゆっくりね」
「うん、おとうしゃん」
トコトコトコ
「あれ?ホームは明るいなぁ」
「プミたちを待っていたみたいでしゅね ワクワク」
キョロキョロ キョロキョロ
「電車来るかな?プミミ?」
その時だった
ゴゴゴォォォーーーッ
ヘッドライトが光る電車が入線してきた
キタキタキターッ
「電車でしゅ!おとうしゃん!」
「来たね!プミちゃん!」
二人は手を取り合って小躍りした
つづく
なんかすごいのキタ!楽しみ
リーちゃん頑張れ!
アカン、もうウルウルきてもうてる・・・
あの京成の駅舎はそんな雰囲気満々ですもんね
昔々あの駅で降りたり乗ったりしたことがあります
「地下鉄に乗って」ありましたねー
リーくんとプミちゃんが足を踏み入れる素敵な世界
新星さんに会えるといいな
続きも楽しみにしてます
※見出し画像出典元(管理人)
映画「地下鉄(メトロ)に乗って」
地下鉄に乗っていると過去の世界に行ってしまう
映画「鎌倉ものがたり」
江ノ電に乗って黄泉の国に行く
こういう不思議な世界観が好きなので書いてみました