ばあばの純愛35
「エグッエグッ…グスグス…ウッウッウッ…オオーン!オオーン!」
「お、おとうしゃん?プミミ?」
「ウワワワーーーン!おばあちゃぁぁーーん、良かったぁぁぁっ!!!」
「大丈夫でしゅか…おお、ヨチヨチ イイコイイコ プミィ」
プミは号泣するリーリーの背中をさすった
「チュアンさん、この子はビーリーちゃんよ リンリンの息子の…」
「そうか、シンちゃんに写真見せてもらったなぁ…あのおチビちゃんが大きくなって…」
「エグッエグッ…おじいちゃん、おばあちゃんはずっとあなたにもう一度会いたいと言っていたんですよ…ウッウッ…」
「おや、この小さな女の子は?」
「ビーリーちゃんの娘ちゃんよ プミちゃん、私たちの曾孫ね」
「えーっと、香り香りと書いてシャンシャンでしゅ!」
「そうか、シャンシャンか」
「プミでいいでしゅよ!ひいじいじ♪」
つづく
ばあばの純愛36
「そうそう、これから銭湯に行こうと思っていたんだ 皆で行かないか?」
「銭湯ってなあに?プミミ?」
「皆で入る大きなお風呂よ プミちゃん」
「へぇー、大きなお風呂だって!おとうしゃん!」
「ふ、風呂…ハァン ウットリ…」
リーリーの顔がパアッと輝き笑顔になる
「ビーリーちゃん、ニコニコね ウフフ」
「今泣いたカラスがもう笑ったな」
「キャラス!キャラスはプミを寝かせてくれないんでしゅよ プミーッ!」
「まあ、お友達なの?」
「ウーン おかあしゃんのおやつも持っていっちゃうの シカツモンダイなんでしゅ プミーッ」
「へぇー そうなの ウフフ」
トコトコトコ
キャッ キャッ アハハ アハハ ウフフ ウフフ ハハハ ハハハ……
つづく
ばあばの純愛37
~女湯にて~
「プミちゃん、頭も体もよく洗ってね 泡が残らないように流してね 」
「うん!」
ゴシゴシ アワアワ ザバーッ
ザブーン
「大きいお風呂は気持ちがいいわねぇ」
「フゥ あったまりましゅね おかあしゃんが入ったら、お湯が全部なくなっちゃいましゅよ プミーッ」
「まあ、どうして?」
「何せKYO-TAIなんでしゅよ ニマッ」
「KYO-TAI??ねぇプミちゃん、私のために黄泉の国まで来てくれてありがとう おかあさんと離れて寂しいでしょう?」
「うん、ちょっと寂しいけど…プミはもう独り立ちしたんでしゅよ この前なんて上野動物園代表で神戸まで行ったんでしゅよ エッヘン」
「まあ、偉いのねぇ」
つづく
ばあばの純愛38
「それにね、プミはもうお話ししてあるの」
「何を?」
「もし、プミが遠くに行っても、おとうしゃんとおかあしゃんはプミのことずっと大好きでいてくれるって!プミもね、ずっと大好きって言ったんでしゅ!プミーッ!」
「………」
「でもね、ひいばあばはまた会えると思ってたから、お話しができなかったんでしゅよね…寂しかったでしゅよね…」
「…プミちゃん…ありがとう…」
~男湯にて~
「おじいちゃん、背中を流そうか」
「そうか、悪いな」
ザバーッ
ザブーン
「僕の奥さんもシンちゃんって言うんだよ とっても可愛いんだ フフフ」
「会ってみたかったな ビーリーのシンちゃんは突然の旅に怒ってなかったのかい?」
「うん、シンちゃんは食べ物のこと以外では怒らないんだ」
「へぇー」
つづく
ううう…
プミのおとうしゃんとおかあしゃんにもうお話してあるっていうくだりは何回呼んでも涙が滲みましゅ
そのあとの うん、シンちゃんは食べ物のこと以外では怒らないんだ に思わず吹いてしまった…GJw
キャラスのくだり、シカツモンダイとか言っちゃってかわいいw
物怖じしないシャンちゃんと新星さんの会話にほっこりしたりウルウルしたり…
素敵なお話ありがとしゃんでしゅ
素敵なお話ありがとしゃんでしゅ
リーちゃん優しいね