ばあばの純愛46
こうしてシンコはリーリーたちと同じように、列車に乗って黄泉の国駅へ降り立った
トコトコトコ
「案内所で聞いたのはこの辺なんだけど…」
トコトコトコ
「迷っちゃったかしら…ウーン」
フワフワ…キラキラ…
「…カ…アタン」
「…僕ちゃんなの?」
「…カアタン…ボクダヨ…」
フワフワ…キラキラ…
つづく
ばあばの純愛47
「…あ、あなたを一人でお空に行かせてごめんね…全部私が悪かったの…許して…」
シンコはそう言うと大粒の涙を流した
「ウッウッ ウアアアーン!!」
フワフワ…キラキラ…
小さな丸い光はシンコの胸に飛び込み瞬いていた光を消すと、ピンク色の小さな体が現れた
「ウッウッ…私の可愛い僕ちゃん…ごめんね…一人で旅をしてここまで来たのよね…どんなに心細かったか…」
「…ダイ…ジョブ…カアタン…」
つづく
ばあばの純愛48
「…許して…許して…ううん…許して欲しいんじゃない…ただあなたに、あなたにもう一度会いたかったの…」
シンコは胸の中の小さな体を、愛おしそうにそっと抱き締めた
「…カアタン…ナカナイデ…ダイジョブ…ダイジョブ」
「ウッウッウッ…」
~翌朝~
「だからー、守護天使なしで来ちゃったら帰りの列車に乗せる訳にはいかないんっすよ!」
「そこを何とかお願いしますよ~」
「車掌さん、一番ルールに厳しいあなたが何言っちゃってるんすかー」
「こんなに頼んでるじゃないですか!」
つづく
ばあばの純愛49
「ルール通りに、この名簿のパンダのシンコさんね ここに残ってもらうしかないっすね!予定の寿命より短いっすけど」
「ルール通りってねぇ、この石頭っ!このシンコさんは守護天使さんのお母様じゃないですか!それを何かの手違いで一人でここに来たからって!」
「はぁ?守護天使さんのお母様?それを早く言って下さいよー」
「じゃあ?」
「帰りの列車に乗ってずっーと一緒に旅をして、下界まで送り届けてもらうしかないっすね 片時も離れずにね」
「ありがとう!死神さん!」
「な、何お礼言っちゃってるんすかー 監視っすよ、か・ん・し!」
「ボソッ 素直じゃないなぁ…フフフ」
つづく
シンコさんの僕ちゃん、今生きてたらどんなに可愛いかったかと思う
あかん、泣ける…
僕ちゃん、カアタンに抱っこしてもらえてよかったね
いつも素敵なお話ありがとうございます
また泣けまちた
僕ちゃんとシンコさんの会話に泣きまちた
再会できてよかった
また戻ってくるよね
うっうぅっ…グスン
おれちょっと風呂入ってくるよ…オメメ クシクシ
とおしゃん、早く出るんでしゅよープミー
1000までにはあがるんだよー