リーリーのドレス1〜4-2019/07/05(金)

～～リーリーのドレス～～

ﾋﾟｯﾋﾟｯﾋﾟｯ…(ﾘｰﾝﾘｰﾝﾘｰﾝ ﾀﾝﾀﾝﾅﾉ-♪ﾘｰﾝﾘｰﾝﾘｰﾝ ﾀﾝﾀﾝﾅﾉ-♪)

「あっ、もしもしタンタンさんですか？」

「先日はつまとむすめに素敵なドレスを作って頂いてありがとうございました」

「実はですね、私にも同じドレスを作って頂けないかと思いまして」

「ええ、私にです」

「サイズは測らなくても作れる、はぁ、でも測った方がシルエットがキレイですか」

「シルエットがキレイ…」(震え声)

「わかりました 近いうちに伺います」

「イヤ、大丈夫です 先日のお礼もしたいですしね」

「では、よろしくお願いします」

「あっ、リボンもお願いしますね、では失礼します」

つづく

～～リーリーのドレス 2～～
神戸にて

ｶﾞﾁｬ ﾂｰﾂｰ

「リーリーくんにドレス…一体どういうことなのー」

「まあ、いろんなパンダさんがいるものね」(ﾆｯｺﾘ ﾎﾎｴﾐ)

その夜上野では

「シンちゃん、今度神戸に行っていいかな？」

「どうして？」

「う、うんタンタンさんにドレスのお礼もしたいしさ」

「そうね、いいわよ 美味しいものたーくさん買ってきてねｳﾌﾌ ｼﾞｭﾙﾘ」

「うん、わかったよ」

「代わりにダミーパンダ１号(木登り、入浴機能強化)をセットしていくからね」

説明しよう

ダミーパンダとはパンダの基本的生活(食事、昼寝、散歩など)がインプットされているコピーロボットだ
ちなみに２号はひたすら食べ続けるﾊﾞｷﾑｼｬ機能や、ｵﾈﾀﾞﾘ機能が強化されている
３号は後ほど…

つづく

～～リーリーのドレス3～～

神戸行き当日の早朝

「じゃあシンちゃん、行ってくるよ」
「ﾌﾟﾐをよろしくね」
「夜には帰るから」

「わかったわ タンタンさんによろしくね」
「美味しいもの待ってるわｳﾌﾌ ｼﾞｭﾙﾘ」

ｴｯﾎｴｯﾎまずは東京駅まで電車で…
「今日のリュックはやけに重いなあ」
「シンちゃん随分お土産入れたんだなあ」

「さあ、新幹線の切符はどこだっけ？」

リュックを開けるリーリー

「あれ、この平らな頭は？」

「おとうしゃーん！！」

「ﾌﾟﾐちゃん！どうしたの？」

「ﾌﾟﾐも神戸に行きたくてｺｯｿﾘ入ったんでつ」

つづく

～～リーリーのドレス4～～

「しようがないな～、新幹線代足りるかな？」

財布を覗きこむリーリー

困惑しながらも、父娘水入らずの旅行に嬉しそうだ

「でもﾌﾟﾐちゃん、今日は開園日だよ 君がいないとお客さんが悲しむよ」

「僕はダミーパンダ１号をセットしてきたけれど」

「大丈夫でつ ダミーパンダ３号をセットしてきまちた」

「３号は子パンダサイズで、暴れ太鼓機能と人参イヤイヤ機能強化仕様でしゅ」

「後はリモコンでおかあしゃんが、色々操作してくれるはじゅ」

「へぇー、それなら安心だね」

「じゃあ二人で新幹線乗ろうね」

「うん、おとうしゃん！」

つづく