ひとりきりのランウェイ3〜4 -2019/08/04(日)

ひとりきりのランウェイ3

工程中略～

「お菓子作りで大事なことはきっちり正確に計量することなの
お料理みたいに感覚でやると失敗することが多いわ だから味見もたくさんはダメよ」
「……はーい…ｼｮﾝﾎﾞﾘ」
「さて、生地を皿に敷いてアップルフィリングを並べましょう 今回は多めに作ったから味見できるわよ」

シンコはの顔がパァーッと明るくなった

「いいんですか？ﾊﾟｸﾘｯ！シナモンが効いててオイシー！」
「ﾌﾟﾐちゃんシナモンは大丈夫？」
「あんまりたくさんじゃなきゃ大丈夫ですよﾓｸﾞﾓｸﾞ」
「さっ、この棒状の生地を網目状に並べてみて～葉っぱの形の生地も貼り付けて～」
「こうかしら あら、ちょっと失敗したわね 次は丁寧に…ｼﾝｹﾝﾓｰﾄﾞ ｼﾝｺﾁｬﾝ」

日頃のパートのおかげか、まあまあ手際よく進めるシンコ

「うまいわ～シンコちゃん 後は卵黄を刷毛でﾇﾘﾇﾘ 温めておいたオーブンに入れて焼きましょう」
「200℃で50分ねﾒﾓﾒﾓ」
「おうちのオーブンに合わせて調整してね 焼いている間にちょっと休憩しましょうか」
「はぁい、タンタン先生！」

つづく

ひとりきりのランウェイ4

「それで今日お伺いしたのは…リーくんのドレスのことなんですが…」
「リーリーくんはドレスのこと、シンコちゃんに話したの？」
「いえ、話してくれてはいないんです でも、何となく知ってしまって…ｳﾌﾌ」
「まあ、そうなのｳﾌﾌ」
「タンタンさんのドレス、すごく気に入ったみたいでありがとうございましたﾍﾟｺﾘ」
「よかったわ 頑張った甲斐があったわ」
「実は、リーくんの誕生日にひとりきりのファッションショーをプレゼントしたいんです」
「リーリーくんだけの！？」
「はい、それでタンタンさんにドレスを数着作って頂きたくて」

つづく