ひとりきりのランウェイ26
~ある日の都内某スタジオ~
「ピキピキピーッ(4着目は光沢感のあるゴールドのマーメイドラインドレス!
スタイリッシュなこんな感じの照明でどうでしゅかね?)」
「ふーんプミー」
「ピキー!(曲も大人っぽいナンバーを持ってきまちた)」
「ふーんファーア」
「ピキピーッ!(で、どうちましゅか!?)」
「キラキラワクワクさせてよな感じでお願いプミー」
「ピキ…(もっと具体的な意見を…)」
「あのねぇ、ピキ太くん、君は当社と何年一緒にやってるんでしゅか!わたくちはいくつもの大きなショーを成功させてきたエグッ、エグジェ…エキスパンダー プロフェッショナルでしゅよ!コホンッ当日は総合演出のわたくちに、まかちぇておきちゃまぇぇ!エヘン」
「ピキピキピーッ…(だめだこりゃ…)」
つづく
ひとりきりのランウェイ27
コンッコンッ
100「失礼しまーす」
「あっ、100しゃーん!プミもう疲れちゃったのー頭ナデナデしてぇ~」
「ピキピーッ(いつもすみましぇん100しゃん)」
100「頑張りましたね~ナデナデ」
「ウフフそうなんでちゅ」
100「今日のおやつはかき氷ですよ 私のリュックに電動式のシロクマかき氷機を入れてきました
氷はスタジオに届けておきましたよ
イチゴ、リンゴのシロップと練乳ミルクもありますよ」
「あっ、おかあしゃーん!プミー」
100「えっ、これシロクマですよ」
「ええっ、おかあしゃんじゃないんでしゅか?スッピンのおかあしゃんにそっくりでしゅ」
「ピッピピキー!(ちょ、まてよ!今はプミ九郎さんの設定でしゅよ!上野のプミちゃんじゃなく…)」
「設定!?何しょれ、おいしいの?プミ一番にやるぅ」
氷をセットしてグラスを入れ、スイッチを入れる
つづく
ひとりきりのランウェイ28
シャコシャコシャコ
「うわぁ、出てきまちたプミー」
「…イチゴとリンゴのシロップどっちをかけるか、悩ましいでしゅねシンケンモード プミクロウ」
「ピッピピキー!(仕事もそのくらい真剣に頼みましゅよ全くもぅもぅ!)」
「ねぇぇ、100しゃんはどっちがいーい?」
100「そうですね、リンゴシロップと煉乳にします」
「プミも同じのがいいー!」
「じゃあ、まずプミ九郎さんに…ピキ太さん遅くなってごめんなさい…何をかけますか?」
「ピキピッピ(僕はイチゴシロップに煉乳にしまちゅ)」
「ちゅめたくておいしいでしゅ」
「ピキー(ちゅめたくておいしいでしゅ)」
100「ちゅめたくておいしいでしゅ…違った、おいしいです」
キャッキャッ ウフフ キャッキャッ ウフフ
「ふぅ、おなかいっぱいでしゅね
100しゃーん、いつもみたいにおりんご柄のタオルケットかけてぇ
今日は膝枕ちてねプミィ」
100「はいはい、今かけましょうね
かき氷食べておなか冷やしちゃ大変ですからね」
「ピキー…(いつもすみません 何でしゅかね、この甘えんぼキャラはー!)」
つづく
溶け込んでる100さんうらやましーー
プミを膝枕するとずっしりきそうですねwww
甘えん坊のプミ九郎にしっかり者のピキ太郎、シンコさんにタンタン、お話の主役はリーリーなんだけどみんな愛すべきキャラですね
シャンに甘えられたい…
現実はシャンの10日目のぬいぐるみを腹に乗せてシンシンごっこで我慢します
「これで寝てる間もおやつを受け取れるわ…ムニャ」
今更ですが煉乳→練乳です
一番先に出てきた候補で確定したら間違えたー
煉乳って何だろうと調べたら常用漢字じゃないだけで同じ意味でした
幼児語で渋い漢字を使うパンダたち何だか不思議…
勝手に中国っぽい味の練乳を想像しながら読んでました
たしかにあの子達の幼児語の中に難しい漢字が出てくると渋くなりますねー
それもまたおもしろかわいいですけど