プミピキ警察24時 クルーザーに乗り込め その4
船内はほぼ満席だった
出航してしばらくすると太目のガイドからお菓子や飲み物の案内、救命胴衣の着け方の説明がまあるい笑顔と共にあった
プミはこのガイド、救命胴衣のベルトはちゃんと締まるんだろか、なんとなく署長に似てるななどと思いながら見てた 乗り損ねそうになってベソをかいていたピキはすっかりご機嫌になっていた
「プミ様、ピキ様、お菓子と飲み物を取ってきましょうか?」
セバスが尋ねた
「だいじょぶでしゅ 自分でできましゅ」
「ピキー」
「左様ですか 時々揺れますから気を付けてくださいね」
「あいっ」
「ピキー」
二人で軽食コーナーに行き、どれを取ろうか迷っていた時突然、船が大きく揺れた
「あらごめんなさい ウフフ」
太目のガイドが原因だった
「ピキー」
ピキは横を歩いていた男性とぶつかり、ポシェットの中身が床に散らばってしまった
「ピ、ピキー」
「ピキしゃん、だいじょぶでしゅか?」
床に散らかったピキの物を二人は慌てて集めた
「ダイジョウブ? コレデゼンブダネ?」
「ピキー」
チーザイもすぐに駆けつけて拾ってくれた プミとピキはお菓子とジュースを取って席に着いた
「おいしいでしゅね」
「ピキー」
川沿いには綺麗な桜並木が続いていた そして、
「ないっ、ないっ」
焦っている男がいた
つづく
ベソかいてたピキも可愛いし、ピキのポシェットの中身も気になるw
楽しみー!
プミピキ警察24時 クルーザーに乗り込め その5
「やたらと飲み食いしないように」と署長から言われていた言葉をすっかり忘れたプミピキコンビはお菓子とジュースを思いきり飲み食いしていた
ドーナツを食べていた二人は手がベトベトしてきた
「ピキしゃん、手がベトベトでしゅ」
「ピキー(しょうがないでしゅね)ガサゴソ」
ティッシュをポシェットから出そうとしたピキが中を見たときだった
「ピキ?」
見ると手帳が2冊ある 2冊とも同じパンダ柄だった 一緒に覗きこんだプミは
「ピキしゃん、もう1冊は落とし物じゃないでしゅかね?」
「ピキー」
さっき床に落としたときに他の人の手帳を一緒に拾ったようだった
プミが中身を開いて確認しようとしたら
「その手帳返はしてもらおう」
背後から男の声がした
ドーナツとかやっぱり職務忘れるプミピキw
背後の男が気になる
手だけでなく、口の周りもベトベトだと思うww
大作!!全部面白かったけどここの巡査長の世話をやくピキ巡査にワロタwww巡査長しっかりしてくださいw
プミピキ警察24時 クルーザーに乗り込め その6
男は銃のような物をプミの背中につけている
チーザイとセバスが席を離れていた一瞬の出来事だった
プミとピキは怖さのあまり固まっていた
「セバス、アレヲ」
「はい、坊っちゃん」
セバスが懐から出したのは、料理人の道具の一つ、麺棒であった
セバスが麺棒を投げると男の頭に当たった
「いてぇ、何しやがる」
男が銃口をセバスに向けようとしたその時、そっと男に近づいたチーザイが背後から男を取り押さえた
「ヘンソウシテイテモ シメイテハイハンダト スグニワカッタ カンネンシロ」
「く、くそう」
一瞬の出来事だったので、周りの乗客に被害はなかった
チーザイは本部に連絡した
太目のガイドは乗客に落ち着くように促した
ほどなくして水上警察がやって来て、男は引き渡された
プミは手帳を開いてみたが真っ白だった
「何も書いてないでしゅよ」
「ピキー」
「チョットマッテ」
チーザイがポケットからペンライトを取り出してつけてみた
すると真っ白だったページに文字が浮かんできた
「プミー」
「ピキー」
チーザイお見事
ほんとの犯人だったのか!w