アハハハ キャハハハ
「ほてワシがリー坊にやなーーー
「で?で?リー坊どうなったのよ?キャハハ
今夜もお店は笑い声に包まれ賑やかだ。
アルコールが飲めない私はウーロン茶で常連様の話を聞いて、シンコママと一緒に笑っているが、頭の中は月曜日のお休みに小雅とお買い物に行く事でいっぱいだった。
あと2日、あと2日、小雅が自転車を買って喜ぶ顔が目に浮かぶ。ニコニコニコ
そうだ、買物が終わったら小雅とサイゼリアでハンバーグ食べよう!ピザとパスタがいいかな?うふふふふ
「なんや?小yちゃん?顔くしゃくしゃにして笑ろて!ワシの話そないにオモロイかあ?かわいいなぁ~ガッハハハハ
「もう永明さんの話面白くて キャッキャッ」
サイゼリヤってとこがまた庶民的
お互いを思い合う小雅と母ちゃん。。。
そうか、母ちゃんは小雅が自転車買うと思ってるんだね!
だが、しかしw
いつも小雅の事ばかり考えているんだね
小雅が自分の為にバッグなんてくれたらそりゃ気持ちは嬉しいだろうけど反面自転車買えなかったら戸惑いそう
そりゃそうか、小雅のためだけに身を粉にして働いてるんだものなぁ
小雅の喜ぶ顔が一番嬉しいんだろうね
O・ヘンリーの『賢者の贈り物』みたいになりそう。
泣ける
小雅はシャン子と一緒にイオンに来ていた。
月曜日の買物で歩き回って母を疲れさせないように下見だった。
イオンは広く お店も数え切れないほどあった。ましてや幼い2人には途方もなく広くて魔法の国のように思えた。
「小雅ちゃん!ここのお店キラキラしてかわいいでしゅねー」
「ほんとかわいいねシャン子ちゃん、ちょっと見てもいい?」
「ハイでしゅ!見ましゅよ!
2人は色とりどりのキラキラのバッグが並べられた店内でキャッキャッ楽しそうにバッグを眺めていた
どれも可愛いくてなかなか選べない小雅は、諦めて店を出ようとしたら、店の入り口付近にディスプレイされていたバッグに目が止まった
「シャン子ちゃん?このバッグどうかな?
「とてもかわいいでしゅよ小雅ちゃんに似合いましゅ♪」
ほんとに?小雅はシャン子にかわいいって言われ嬉しくてバッグを決めた
大将のおじちゃんからお給料2万円もらったし、バッグを買ってお釣りで母ちゃんとサイゼリアでハンバーグ食べよー♪
小雅はニコニコしながらバッグを手に取って鏡に映したりしてシャン子とはしゃいでいたら、バッグに付いていた値札が見えた。35,800円 小雅は固まった。せっかくシャン子ちゃんが可愛いって言ってくれたバッグなのに。今にも涙が溢れそうだった
ツカツカツカツカ
店員の綺麗なお姉さんが笑顔で話かけてきた
「いらっしゃいませ可愛いお客様♪
「こちらのバッグとてもお似合いですよ♪
お姉さんは続けた
「こちらのバッグは税込み価格35,800円ですが、月曜日からスプリングセールで半額の17,900円になります。ウフフ内緒ですよ」
お姉さんは口元に指を立てシーってしながらウインクした
えええっ?!バッグ買っちゃうの?w
かわぇーなぁ小雅
って事は、やはりこれが候補になるのかな?
月曜に来て売れてなきゃいいな
>>348
ママが疲れないように下見、値段が高くて涙が溢れる
これで私も涙があふれたよ
よし、17900円に消費税たしても20000.以内だな!
でも小雅!自転車買おうよ!
母ちゃんは娘の自転車
小雅は母ちゃんのバッグ
どーなるの~!
下見って書いてあるよー