パンダ号での帰り道
シャン子が聞いた
「小雅ちゃん、さっきのバッグなんで買わなかったのでしゅか?お姉さんがシーってしたのは何でしゅか??シャンがお店でうるさくしたから怒られたのでしゅか?グスングスン
シャン子は自分のせいでバッグを買えなかったと思い込み泣きベソをかいていた
「シャン子ちゃんちがうの、あのバッグはね月曜日になったら もっともっと可愛く変身するんだよ♪お姉さんが内緒で教えてくれたんだよ♪シャン子ちゃんが可愛いって言ってくれたバッグは魔法のバッグなんだって♪
ありがとうねシャン子ちゃん♪」
「シャン子の可愛いが魔法使いさんに聞こえたんでしゅね!すごくうれしいでしゅー小雅ちゃんよかったでしゅねー!お姉さんは魔法使いさんでしゅねー!キャッキャッキャッ
笑い声を響かせパンダ号は夕暮れの街にゆっくり帰っていった
この作家さんの書くシャン子と小雅が可愛すぎていつも癒やされる
兄弟船は~~俺と兄貴のよ~♪
永明さんの十八番だ。
シンコママ慣れた手つきでタンバリンを鳴らして、私はなんとか歌に合わせてマラカスを振っていた
パチパチパチパチパチパチパチパチ
イェーーーーイ!永明パパカッコイイー!
十八番を歌い終わった永明さんは上機嫌だ
かなりお酒もまわってるみたいだ
「シンコママ、小yちゃん、ワシ今夜は大盤振る舞いするでー!」
永明さんはそう言うと、分厚いエルメスの財布から1万円札を何枚か取り出して
チップや!と
シンコママと私の胸元に入れたのだ!
「やーん、永明パパ嬉しいわ!ありがとう!チュッ!
手慣れたものでシンコママは躊躇なく永明さんの頬にキスをした。
私はあ、ありがとうございます。ニコッが精一杯だった。
永明さんが機嫌良く帰ってからシンコママと一緒に胸元のチップを確認したらシンコママは5万円 私は3万円入っていた。
私はチップなんて初めてだったのでシンコママに渡した。
「やだ~小yちゃんたら。クスクス
チップは遠慮しないで頂くものよ。ほらほらちゃんと財布に入れて。
たまには小雅ちゃんと美味しいもの食べて来なさいよ。ニコッウフフ
いいんですか?ありがとうございます!ありがとうこざいますママ
今週は立て続けに皆さんからお金をいただいてばかりだ。こんな事もあるんだ、、、
私はうれしい半面、今以上に働いて皆さんに喜んでもらえるようにしなきゃダメだ!と思った。
益々月曜日が待ち遠しくなった。大将からの2万円と永明さんからのチップ3万円これだけあれば小雅に自転車を買ってあげて食事をしても残りは小雅に春物のお洋服や靴を買ってあげられる!いや、次の休みにディズニーシーに行こうか?小雅にサプライズで!
私は店の掃除をしながらいろんな想像してニコニコしてるのが可笑しかっのか、シンコママは優しく微笑んでいた。ママありがとう
永明さんいい男だね!
小雅ママが楽しそうでこちらも楽しみだよ
もしかしたらお嬢様のシャンと遊ぶようになって、小雅自身が欲しいバッグとかいうのもあり得る?
でも結局自分を戒めて自分用のバッグは買わずに、将来のパンディーズのキャラはこの件から生まれたとか、そういうw
やべ~な~、妄想が止まらない
たしかに
ママへのプレゼントと思い込んでいたけど小雅は自転車よりバッグが欲しい可能性もあるね
ままの白い鞄とおそろいにしたいとか?
同じサマンサなの?w
キャップとかTシャツとかにも合いそうだ
パンダ号のおでこにも貼りたい