小雅ちゃんのポシェット-2018/04/24(火)-母ちゃんとイオンへ-二つの物語

お待たせしましたー ！ジュワ～ジュワ～

湯気を立て熱々でおいしそうなイタリアンハンバーグとデミグラスハンバーグが私と小雅の前に置かれた

「わーーおいしそう！」
「おいしそうだねー！さあ食べよう小雅！」
いただきまーす！ハフハフしながらおいしそうに食べる小雅の横には、前カゴに大きな赤いリボンが巻かれたピカピカの自転車が止めてあった。
後日配送してもらおうと思ったが、どうしても今日乗って帰りたいと言う小雅はイオンの中を嬉しそうに自転車を押してサイゼリア まで来たのだ

「はふッ！あつあつでおいしいね小雅」
「うん！あー、母ちゃんお口の横にチーズがついてるよーふふふ」
「そういう小雅もごはんつぶ つ、け、て、ま、す、よー」
ふふふきゃはは ウフフきゃはは
私たち親子は他のお客さんに迷惑をかけないよう少し小さ目に笑いながらハンバーグを食べた。
ドリンクバーに行くたびに違うジュースを入れてきてはゴクゴク飲む小雅が可笑しくて可愛かった

食後のデザートに頼んだイタリアンプリンを食べ、小雅が入れてきてくれたアイスティーを飲んだ私は、散らかったストローの袋やナプキンを一箇所にまとめて片付けた
小雅のデザートも私と同じイタリアンプリン。まだ半分以上残ってる

「小雅ジュースばっかり飲んでるとオシッコ行きたくなっちゃうよー」

しょうがないねえ。

ドリンクバーが順番待ちになるとソワソワ小さな体を揺らし並んでいる。私が見てるのに気づくと声を消して「かあちゃーん」と口をパクパクして手を振っている。

このしあわせな時間がいつまでも続きますようにと思った。

私の隣には、サマンサタバサの可愛いピンクのバッグがキラキラ輝いていてた