イソップ橋を渡って8
「この穴を出たり入ったりしているちっちゃい子達は誰でしゅか?」
「プレーリードッグだよ、プミちゃん」
「小さくて可愛いわねジュルリ」
「食べちゃダメだよー、シンちゃんっ」
「この辺来たことあるような気がしましゅよ?ピキちゃんと西を目指して走り抜けたような?プミミ?」
「夢で見たのかしらね?プミ」
「きっとデジャヴュだよ 既視感といってね……ゴニョゴニョ ウンチク」
「デンジャラスでしゅか、そうかもちれないでしゅね」
つづく
プレーリーたち、逃げてーーー!
巨大な白黒に食われちゃうよーーー! w
イソップ橋を渡って9
トコトコトコ
正面にモノレール乗り場、左に進むともうすぐ右手にイソップ橋が見えてくる
「夢かもしれないでしゅが、ついにプミは念願のイソップ橋を渡るんでしゅジーン」
「ここがイソップ橋だね この下に見えるのが僕たちの新居だよ」
「広いでしゅねプミー」
「もう大分出来上がってるのね マンションみたいウフフ」
「これだけ広かったら、木登りしてもシンちゃんが見えないんじゃないかって、僕はそれが一番心配なんだ」
「あら、たくさんお散歩できていいじゃない?エッホエッホしがいがあるわよウフフ」
「お庭が広くなったら、撃たれるどころか銃撃戦になりましゅねプミー
ダダダダッ!チュインチュイン!バーンバーン!」
つづく
イソップ橋を渡って10
「しょれで、鮭をコンニャロしたらどこまでもどこまでも転がっていったりちてウキウキ しょれでしょれで……」
「プミちゃん、夢が尽きないねぇ」
「私はねぇプミ、これだけ広かったらご飯が倍になるんじゃないかと思うのよゴクリ」
「そ、それは変わらないんじゃないかな、シンちゃん」
「夢を語ったっていいんじゃない?
お風呂も倍の大きさになるかもよニコニコ」
「ふ、風呂が倍に……ハアン」
「お庭の剪定も楽しみでしゅ!松平造園のプミ親方の腕がなるじぇいフンッ!」
「まだ最初は根付いてないかもしれないからお手柔らかに頼むよ」
「おとうしゃんも、でちにちてあげましゅよエヘン」
「お、おやかたぁ~!」
つづく
イソップ橋を渡って11
「ねぇ、あの坂の下にあるのが西園食堂でしゅか?」
「あれはね、ちが…う…よ」
「しょくどオォーーーッ!」
ギャアーーーッ!ゴロゴロゴロ
坂道をシンコが前転をしながら転がっていった
「おかあしゃーーん!!」
「シンちゃーーん!!」
2人が急いで走っていく
カフェカメレオンの注文窓口にぶち当たり、やっと止まったシンコ
「ええと、竹皮パンダ弁当と三色雪見大福と…ジュルリ」
「シンちゃん、大丈夫かい!」
「おかあしゃん、どっか痛い痛いないでしゅか?」
「うん 大丈夫よ、ちょっと擦りむいただけ 人間って軽いのねぇ?あんなにスピード出ると思わなかったわよニコッ」
つづく
楽しいお話ありがとうございます
続きが楽しみw
転がりながら食堂行くのワロタ
風呂が倍に…ハァンwwwww坂道を転がるシンコさんwww
どこを読んでも面白いwwwwww