イソップ橋を渡って12
「ここは西園食堂じゃなかったのね~モグモグ」
「このご飯、パンダしゃんのお顔になってるんでしゅねカワイイ」
「一口食べる?アーン」
「ウマウマ ワーイ」
「シンちゃんが食べ物譲ってるの初めて見た!僕も聞いてみようかなドキドキ」
「これは味見よ この後、食堂行くんでしょ?ワクワク 雪見大福も3個あるのよ リーくんには抹茶、はい、どーぞ!ニコッ」
「はい、どーじょ!ニコッ」
「あ、ありがとう シンちゃんからおやつをもらうなんて…我が人生に一片の悔いなし!!」
右の拳を突き上げるリーリー
「おとうしゃん、死なないでぇ~!」
「あら、楽しそうね 何ゴッコかしらねウフフ モグモグ」
つづく
イソップ橋を渡って13
「ごちそうさま リーくん食堂行きましょウキウキ」
「僕ちょっと見たい動物がいるんだよ それを見てからでもいい?」
「えぇーっ、私お腹空きすぎて倒れちゃうわよープンプン」
「まあまあ、そう言わずにシンちゃん」
「おかあしゃん、行きまちょ」
トコトコトコ
「でかっ、ずいぶん大きな鳥しゃんでしゅね カラスシャンより足がながーいでしゅね!」
「ハシビロコウというんだよ」
「ふーん(食堂まだかしら…)」
「くちばしが大きくてペリカンさんみたいでちゅね」
「プミちゃん凄いね、近年はペリカンの仲間だと言われているんだって」
「ふーん(食堂まだかしら…)」
つづく
イソップ橋を渡って14
「彫刻のように動かないから(動かない鳥)としても有名なんだ」
「しょーいえば、さっきから全然動かないでしゅね ダミーハシビロビロ?なのかちら」
」
「ふーん(食堂まだかしら…)」
シンコは背を向けてしまった
その時……バサーッ!バサバサバサッ!
急にハシビロコウが羽ばたいてこちらに飛んできた
「うわぁーーーっ!リーくん!飛んだわよ!見た?リーくん!」
シンコが興奮しながら言った
「うん!凄いね」
「おかあしゃん、興味なかったんじゃ?プミミ?」
つづく
イソップ橋を渡って15
キャッキャッ♪キャッキャッ♪
「凄いわね! 翼を広げたらあんなに大きいのね!大迫力だったわ~~!
あの鳥のことに詳しくて、私見直しちゃった~リーくんって何でも知っているのねぇ~カッコいいわねぇ!」
シンコは少女のように、はしゃいでいた
「そ、そうでもないよ…喜んでくれて良かったよハハハ」
「昨日Amazonから届いたこの本で、一夜漬けしておいて良かったなあホッ 」
リーリーはカバンの中の本をコッソリ見つめた
「上野動物園のすべて~これさえ読んでおけば彼女にモテモテ~」
つづく
「ふーん(食堂まだかしら…)」に勝ったハシビロコウすげーwww
リーくん、シンちゃんからおやつもらえてよかったね。おやつ奪われっぱなし人生のイメージあるから私も嬉しいw